今週のJOC(Journal of Organic Chemistry)のEditorialでスタンフォード大のBarry Trostさんが、”The Toolbox of Synthetic Reactions: A Key to Unlock the Design of Structure for Function”という題名で化学合成におけるツールの重要性を説いている。非常に共感できる。
Category Archives: 備忘録
Academics Writing
羽生善治三冠 特別講演「格言から学ぶ将棋」
羽生善治三冠 特別講演「格言から学ぶ将棋」のリンク
Memo: ESOL
ブルックヘブン国立研究所にある英語教室のウェブサイト:ESOL at BNL。
Industry
Maximize Your Chances of Landing a Faculty Job
Faculty Searchに関してのScience Careersの記事。Further Resourcesの記事も良い。
日曜日
今日は少し用事があり、ラボまで歩いて行った。行き帰りともに、動物を見かけなかった。動物も休日なのだろうかと、考えていたが、単純に活動時間とかぶっていなかっただけであろう。野生動物の生活は人間よりも規則正しい。
Paradigms
今日は、BSA Distinguished Lectureを聞きに行った。King Abdullah University of Science and Technology (KAUST)のDavid Keyesさんの講演(題名はParadigms for a 21st Century University: Building a Research University ‘From the Sand Up)。21世紀にいかに新しい研究型大学を作るか、という内容の講演。KAUSTは2009年にサウジアラビアに設立された新しい大学(設立に関しての2009年のScienceの記事)。
まず、KAUSTの設立は21世紀を舞台にした、Stanford大学設立のようなもの(実験)だと言っていた。同じような”実験”が世界各地で行われている(日本の沖縄のOkinawa Institute of Science and Technology (OIST)もその一つだと言っていたけれど、実情はどうなのだろう)。良い大学を一から作るにはどうすればいいか。19世紀におけるStanford大学の”実験”は上手くいった。しかし、21世紀に同じようにしていいものか、21世紀にあったやり方は何か、ということをKAUSTの現在進行中の”実験”の内容を話していた。
大まかに、今までの大学は理論・実験の二つを軸にした大学。これからの大学は、シミュレーション・データの二つを軸にした大学であるべきである。この二つを基に、現在の情報の増加(ビッグデータ)に対応し、利用する。例を挙げると、実験する前に何が上手くいくかをシミュレートする。または、実験できないようなものを計算して理解する。これらは、分野に寄っては、現在の研究でとられている手法ではあるが、大学全体で取り組むというのは聞いたことがなかった。方向性は非常に面白い。サウジアラビアで行われている”実験”だけあって、地理的・文化的な問題(女性に対する扱い等)もあるけれど、Keyesさんは今のところ、上手くいっていると言っていた。他の様々な問題はこの2012年のScienceの記事に載っている。10-20年後にこの”実験”はどうなっているだろうか。
ちなみに、生命科学では、上の例に挙げた後者のアプローチは少し問題になっている。実験で見えない、Observablesがないのに、計算の結果をさも”事実”であるかのように発表するのはどうなのか。実験とすりあわせるといいのだけど、計算だけをやりっぱなしでドンドンするから、実験屋から見ると、困った状態。
iPhone誤作動
昨日今日とiPhone4が誤作動を起こしている。昨日は勝手に電話を掛け、さらに音楽を流していたようだ。今日は勝手にTwitterに投稿をしていたようだ。この症状が出るのは1年ぶり二回目。困った。そろそろ替え時かもしれない。