Industry

アカデミアにおける教員の評価の仕方(特に、テニュアトラック助教の採用)を変えないと、ビッグデータを扱える優秀な人材(特に、ポスドク)がインダストリーに流出するだろう、というサイエンスの記事。記事の元ソースはワシントン大学のポスドクJake Vanderplasさんが書いたエッセイ。サイエンスの記事では、Vanderplasさんが言うような評価方法を今すぐに大学がとることはないだろうが、「変化を取り入れないと、科学研究の進歩は遅くなるだろう」という部分には賛同している模様。

 

ポスドク

来週から、ニューヨーク近郊にある(ロングアイランド)、ブルックヘブン国立研究所の化学科に移ります。

金曜日に引越し屋さんが来て、荷物を大半持って行ってくれる予定。まだ、アパートが見つかっていないので、ひとまずは研究所の寮に入ることに。良いアパートを見つけたい。

 

ゴードン会議

あるGordon Conferenceのお知らせメールが来ていたので、2014年のリストを見てみた。幾つか面白そうなのがある中で、気になるのは下の三つ。Defects in Semiconductorsはまだスピーカ発表されていないけれど、もし思っているような内容があれば、ぜひ行きたいところ。

Electron Donor-Acceptor Interactions, August 3-8, 2014, Salve Regina University, Newport, RI

Electronic Processes in Organic Materials, May 4-9, 2014, Renaissance Tuscany Il Ciocco Resort, Lucca (Barga), Italy

Defects in Semiconductors, August 3-8, 2014, Bentley University, Waltham, MA

 

大まかな数字

今月のNature ChemistryにTake a numberという題名でBryn Mawr CollgeのMichelle Franclさんが寄稿をしている。化学において指標となる大まかな数字を知っておく重要性を説いている。GoogleやWolframが時代だからこそ、自分の中にしっかりとした指標を持って、情報を判断する必要がある。著者は授業でそのような指標を明確に教えることが必要だと言っている。大まかな数字を基に概算するのだから、この場合は有効数字一桁でいい。円周率も3でいい。実際にこのMITの定数表にはpi=3。

アメリカの学部だと一年生のGeneral Chemistryと一緒に教えるといいんではないだろうか。クイズ(小テスト)で「化学のフェルミ推定」を出していくと自然と覚えていける気がする。

ちなみに、Bryn Mawr Collegeはフィラデルフィアにありペンシルベニア大学の比較的近所。

Defense

先々週の金曜日にPh.D.のDefenseを無事に終了しました。2009年の6月に始めたので、4.3年でPh.D.取得。正式な学位は秋学期の終わりにもらえる。自分のいるプログラム(Biochemistry and Molecular Biophysics – BMB)では少し早い方(確か…平均5.4年)。ペン大医学大学院の母体となるBiomedical Graduate Studies(BGS)の平均は5.83年(BGS調べ)。これに比べると短いけれど、生物物理学とは言え、していることは基礎的な物理化学なので、化学科と比べるほうがいいかもしれない。全米の化学科におけるPh.D.の平均学位取得期間は5.1年とのこと(ACS調べ)。平均より少し早いくらい。

F1ビザのOptional Practical Training (OPT)の申請も通り、労働許可も下りました。7月の半ばに学校に申請し、書類を貰い、必要書類を集めて、United States Citizenship and Immigration Services (USCIS)に書類を送ったのが8月頭。書類を送ってから約30日でカードが到着。聞いていた期間(約60日)よりも早くカードが貰えたので一安心。F1 OPT最初の一年の申請は、正式なジョブオファーがなくても申請できるので便利である。