来週末から新しいアパートに移ることに決まった。ラボから比較的近い所に決まってよかった。ここ3ヶ月ほどで3回めの引っ越し。ようやく色々とダンボール箱を開けることができそうだ。ネットのプロバイダを何処にするか、少し悩んでいる。
明日11日はVeterans Dayということで祝日。BNLが遵守する少ない祝日のうちの一つ。
来週末から新しいアパートに移ることに決まった。ラボから比較的近い所に決まってよかった。ここ3ヶ月ほどで3回めの引っ越し。ようやく色々とダンボール箱を開けることができそうだ。ネットのプロバイダを何処にするか、少し悩んでいる。
明日11日はVeterans Dayということで祝日。BNLが遵守する少ない祝日のうちの一つ。
今日は、化学科ウェブページ上に載せる写真撮影をした。まだ、研究所内の地理に詳しくなく、撮影場所の建物を探すのに少し苦労してしまった。いつ出来上がるのか分からないけれど、どんな風に撮れているのだろうか。
今日は健康診断とレーザー実験のための目の検査を受けた。健康診断の結果は概ね良好。担当してくれたお医者さん(ラボの産業医)も良い感じの人で、色々アドバイスをしてくれた。Ph.D.をとったと言うと、Dr.と呼ばれるが、まだあまり慣れていない。
ここではレーザー実験をする前に必ず目の検査(実験前のベースラインの測定)を受ける必要がある。ボスに薦めてもらった眼科に行った(帰りの運転は危険なので、ボスに連れて行ってもらった、というのが正しい)が、ラボから頼まれる検査は慣れているらしく、書類を書いたらすぐしてくれた。検査のついでにメガネの処方箋も出してもらったので、これで実験用の度付きメガネを作りに行こう。
今日は少し用事があり、ラボまで歩いて行った。行き帰りともに、動物を見かけなかった。動物も休日なのだろうかと、考えていたが、単純に活動時間とかぶっていなかっただけであろう。野生動物の生活は人間よりも規則正しい。
ロングアイランドに引っ越して、2週目も終わる。寮の生活にも慣れてきた。ワイヤレス回線が少し遅いのが不満ではあるが、悪くない。研究も新しいことをできそうな感じである。
今日は、BSA Distinguished Lectureを聞きに行った。King Abdullah University of Science and Technology (KAUST)のDavid Keyesさんの講演(題名はParadigms for a 21st Century University: Building a Research University ‘From the Sand Up)。21世紀にいかに新しい研究型大学を作るか、という内容の講演。KAUSTは2009年にサウジアラビアに設立された新しい大学(設立に関しての2009年のScienceの記事)。
まず、KAUSTの設立は21世紀を舞台にした、Stanford大学設立のようなもの(実験)だと言っていた。同じような”実験”が世界各地で行われている(日本の沖縄のOkinawa Institute of Science and Technology (OIST)もその一つだと言っていたけれど、実情はどうなのだろう)。良い大学を一から作るにはどうすればいいか。19世紀におけるStanford大学の”実験”は上手くいった。しかし、21世紀に同じようにしていいものか、21世紀にあったやり方は何か、ということをKAUSTの現在進行中の”実験”の内容を話していた。
大まかに、今までの大学は理論・実験の二つを軸にした大学。これからの大学は、シミュレーション・データの二つを軸にした大学であるべきである。この二つを基に、現在の情報の増加(ビッグデータ)に対応し、利用する。例を挙げると、実験する前に何が上手くいくかをシミュレートする。または、実験できないようなものを計算して理解する。これらは、分野に寄っては、現在の研究でとられている手法ではあるが、大学全体で取り組むというのは聞いたことがなかった。方向性は非常に面白い。サウジアラビアで行われている”実験”だけあって、地理的・文化的な問題(女性に対する扱い等)もあるけれど、Keyesさんは今のところ、上手くいっていると言っていた。他の様々な問題はこの2012年のScienceの記事に載っている。10-20年後にこの”実験”はどうなっているだろうか。
ちなみに、生命科学では、上の例に挙げた後者のアプローチは少し問題になっている。実験で見えない、Observablesがないのに、計算の結果をさも”事実”であるかのように発表するのはどうなのか。実験とすりあわせるといいのだけど、計算だけをやりっぱなしでドンドンするから、実験屋から見ると、困った状態。
今日はラボから歩いて帰る際にシチメンチョウに出くわした。自然のシチメンチョウを見るのは初めてで、その大きさに少し驚いた。研究所には非常に珍しい動植物も生息しているらしい(BNLのFlickerに写真も上がっている)ので、お目にかかれたらなと思う。今のところは鹿とシチメンチョウ。
今度はもう少し綺麗な写真をとろう。
アパートが見つかるまで、研究所内にある寮(Cavendish)に泊まらせてもらっている。男性寮は2つあり、Cavendishの他にCompton。女性寮はCurieで、どれも有名な科学者の名前からとられている。一人一部屋の個室(机、ベッド、小さな冷凍・冷蔵庫)があり、共有のキッチンとトイレ/シャワー/ランドリー。大学の寮という感じで、居心地は悪くない。今はあまり人もいないようで、余裕がある。部屋はオートロックなので、トイレに行くにも一々鍵を持って行かないといけないのが面倒、というよりも、まだ慣れていない。昨日は早速、夜中に鍵を部屋の中に置いたまま食べ物を温めに行ってしまった。夜中なので、管理人はおらず、セキュリティ(警察)に電話することに。案の定、よくあるらしく、5分くらいで来てくれた。警察の建物がすぐ横にあるので来やすい。もしかしたら、そのために警察の建物の側に建てたのかもしれない。化学科の研究棟に比較的近いので行きやすいし、一応2ヶ月いれるようにしてもらっているが、早めにアパートを確保したい。
ちなみに、トーク・面接で呼ばれたときに泊まったGuest Houseは小奇麗なビジネスホテル風。